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浪人を失敗させないための心得

はじめに

どうもこんにちは、ここみらいチャンネルのシュンスケです。
今回は浪人を失敗させないための心得についてお話しします。

僕は高校時代の全てをラグビーと学校行事に費やし、当たり前のように浪人しました。
全生徒の半分が浪人する高校だったこともあり、割と軽い気持ちで浪人生活をスタートすることになります。

しかし、そこからの一年間で浪人生活の恐ろしさを痛感することとなりました。

・無限に感じる勉強時間
・メンタルを病んで姿を消す同じ教室の生徒
・現役時代に受かっていた大学に落ちる友達
・現役で受かった最愛の彼女の「大学で待ってるよ」という言葉を胸に勉強していたら、突然冷たく振られる親友

かなりしんどかったです。そのくせ、意外と成績伸びませんから。
浪人を甘く見てはいけません。

しかし、戦略を立てて日々を全力で過ごせば、メンタルをそれなりに安定させつつ、学力を伸ばしていくことができます。

浪人の恐ろしさに危機感を持った当時の僕は、自分なりに考えて動くことで、割と楽しくセンター7割から9割までは伸ばすことができました。その戦略を紹介します。

重要なのは
①メンタルを何よりも大事にする
②サボらない
の二つです。

順に説明していきます

メンタルを何よりも大事にする

メンタルが崩壊したら、もう終わりです。
つらいのは当然として、勉強にも身が入る訳がありません。
「浪人はメンタルがきついもの」という認識を持ち、きちんと対策しましょう。

以下のような対策が有効です。

SNSを見ない

大学に入った友達たちはやれTwitterだのInstagramだので、連日楽しそうな姿をSNSに載せています。
友達や恋人と遊んだり、やりたい勉強をしたりビジネスに挑戦しているかもしれません。
それが羨ましくて羨ましくて…本当にメンタルに来ます。
なぜ自分はこんなとこでクソつまらない漢文の授業を受けているのだろうかと。

だからSNSは絶対に見ないようにしましょう。
スマホからは少なくともアプリを消す。パソコンでも見ない。ログアウトします。

ちなみに僕はスマホを解約してガラケーにしました。(そこまでするか)
意外と不便はない上、かなりメンタルが安定しましたね。スマホの害悪ぶりを思い知りました。
でも今ではガラケーにするのも難しいし、スマホもうまく使えば効率よく学習できるので、上手に付き合っていくことが大切ですね。

体調管理

体と心は繋がっています。
メンタルやばい、というのは実はただの寝不足かもしれないのです。
よってまずは体を整えることが大事です。
浪人生がメンタルを崩しやすいのは不健康な生活を送りやすいからでもあると思うんですよね。

具体的には

・規則正しい生活をする(起床時間、就寝時間、食事の時間を揃える)
・睡眠の質にこだわる(朝に日光を浴びる、適度な運動、寝る前にスマホ見ない、寝る前に食べない、寝る約1時間半前に風呂、、、など)
・運動する(少しだけでもいいけどできれば毎日)
・食事もこだわる(腹八分目、ちゃんと野菜食べる、脂ものは控える、、など)

などが有効でしょう。

やりすぎじゃねーの?と思うかもしれませんが、健康に気を遣って損はないです。
高校生までは強制的に規則正しい生活をさせられたり、体育や部活があったりと何気に健康的な生活を送っていました。当時と同じノリでいくと、不健康まっしぐらです。

まあ、上記のものを全部実施しないと不健康、という0か100かの話ではないので、できるものから少しずつ取り入れていくといいですよ。

友達とやる

孤独な浪人は、よほどの猛者でない限り、精神を崩壊させます。
友達と情報交換し切磋琢磨し笑い合うことは、メンタルの安定にも学力向上にもかなり直接的に関係します。

僕は高校時代の親友3人と同じ予備校・教室で浪人したので最高でした。
休憩時間は楽しく話し、辛い時は励まし合うことができました。
学力的にも近くて問題が解けるか対決したり模試の点数を比べっこしたり問題を出し合ったり…かなり勉強しやすかったです。
彼らにはすごく感謝していますし、今でも仲いいです。あれはあれで青春だったなあ。

…というわけで、とにかく友達を作りましょう。
元々の友達と浪人する場合はいいとして、いない場合は大変です。
能動的に動かないと、マジで友達できません。
高校の時のように学校行事や部活で強制的に関わることがないからです。

今まであまり意識なんてしてないかもしれませんが、なんとか前のめりに仲間を作ってください。
友達からたどるとか、ネット上で探すとか…大変だと思いますが…頑張ってください…。

サボらない

浪人生は、サボりの誘惑に満ちています。そしてみんなサボっていきます。
それでサボってしまうと、当たり前ですが伸びません。

受験勉強は、階段を一歩一歩登っていくようなものではありません。
後ろに進むベルトコンベアの上を走り続けるようなものです。

寝てたら、どんどん後ろに下がっていくのです。
そこそこの感じで勉強したのに現役時代とあんま成績変わらんかった、みたいな浪人生がたくさん現れるのは、こういうことです。

ということで、サボらずに走り続けましょう。しかも急ぎ目で。

大事なのは以下のようなことです。

初期の判定に騙されない

浪人生は、最初に見たこともないようなナイス判定が出ます。

「A判定!?なんだ、浪人余裕やん」

そう言ってサボって、秋くらいに現役生に抜き去られていきます。

最初に判定がいいのは、単に現役生がへぼいだけなんですね。
高三のスタート時なんて、まだ部活や行事やってますし、範囲も全然終わってないです。
そんな人たちを倒して、強くなった気になってしまう…これは恐ろしい罠です。
気をつけましょう。

常に「この判定は嘘だ…現役生がいつ追い上げてくるかわからん…」と言って慢心しないようにしましょう。

完成を夏に置く

とにかく長い浪人生活において、目標を立てて区切りを作ることは大事です。
日・週単位の短期的な目標はまあ当然として、問題は長期的な目標です。

なんとなく入試までに完成させればいい、という曖昧な感覚だとやる気が出ません。
危機感がないままになんとなく秋になって現役生の追い上げに怯えて病みます。

だからおすすめは「夏までに完成させる」を目標にすることです。特に英数。
(もちろんマジの完成なんて一生無理なんですけど、ここでの完成というのは志望校合格に十分なレベルに達する、ということです)

これなら4月の段階でも夏までとなると4ヶ月くらいの話なのでかなり具体的にイメージできます。
そんなに早く完成するかあ?と思うかもしれませんが、いけます。
長さ的には4ヶ月って10月〜1月に相当するので、当時の伸びを考えれば十分可能な気がしてきませんか?
また浪人生は全範囲の学習を終えているはずなので、現役生の四ヶ月とは違います。
直前期が4ヶ月伸びたと思って、まだサボっている現役生を完全に置いていきましょう。

これで差をつけることができれば、かなりメンタルも安定します。

どうせ秋になったら嫌でも危機感から勉強するので、いかに夏までの勉強時間を増やすかを考えてください。

勉強しない日を作らない

僕、イチローが好きでよくYouTubeで見てるんですけど、下の動画でこんなシーンがあったんですね。

インタビュアー「ご自身ではモチベーションをあげる方法なんていうのはあったんですか?」

イチロー「上げる方法はなかったですね。下げないようにしてた。

あまり状態がよくない時にそれ以上下げない。

下がったものって、ものすごい加速して下がってしまうんですよ。
でも上がる時は、そうはなかなかならなくて。

それはそうですよね、僕ら、うまくいっても三割なので。
基本的には下がるんですよ。

だからいかに下げないかが大事。」

この言葉がすごい好きで。

何にでも言えると思うんですけど、こと浪人に関してもこれは本当に大事だと思うんです。

とにかくモチベーションを保つのが難しい浪人生活においては、もう全てを投げ出してしまいたくなる日はたくさんあるんです。

「明日やればいいや」

そう言って、明日やるならいいかもしれません。
でも下がったモチベがそのまま加速して下がってしまうと、

「来週からやればいいや」

「来月からやればいいや」

果ては

「来年からやればいいや」

そんなふうに、ズルズルと底なしに先延ばしになってしまいます。
多くの場合誰もしっかり管理してくれないから、歯止めが効かなくなります。
大袈裟でもなんでもないですよ。
ダラダラ多浪している人、結構いるでしょ。

そこまで行かなくても、「夏からやればいいや」で現役生に追い抜かれる浪人生はもう本当にいっぱいいます。

そうならないためには、毎日サボらないで勉強することなんです。

モチベが低い時でも、最低ラインを割らないようにしてください。
あまりできなかった日は、きちんと罪悪感を感じてください。

つらいかもしれませんけど、勉強習慣が消え去ってから勉強する方がよっぽど大変なので頑張ってください。

まとめ

以上が浪人生活を失敗させないための心得です。

浪人はしんどいものではありますが、やりようはいくらでもあります。
上記の内容を参考にしつつも、自分なりの戦略をしっかり立てて戦ってください。

その辺もひっくるめて受験勉強なんですね。

一度失敗したものを乗り越えるのは、人生において素晴らしい成功体験になります。
こんな自分でも努力すれば成長できるんだと、掴みたいものを掴んでいいんだと、そう教えてもらえます。
でももう一度失敗すると、人によってはトラウマ級の体験になってしまうので、浪人を甘く見ずに死ぬほど頑張ってください。

やり切れたら、きっといい思い出になります。

これを読む全ての浪人生が、毎日を全力で走り抜けられますように。