
はじめに
どうもこんにちは、ここみらいチャンネルのシュンスケです。
今回は「本を読んだ方がいいのは分かってるけど…どうしても読めないよ〜」
と思ってる人向けにお話しします。
高校まではラグビーしかしない全く本を読まない人間でしたが、大学に入ってからは頑張って読みました。
初めは自己啓発本・ビジネス本から始まり、
段々と物理・化学・数学・生物などの理系っぽいもの、
人類学・哲学・歴史学・地政学・心理学・言語学・民俗学などの文系っぽいものや小説まで。
さまざまな本を乱読し、大学生活で少なくとも800冊くらいは読んだと思います(こないだ処分した本だけで300冊以上ありました)。
今でも毎日少しずつですが読みます。
読書好き界隈では最底辺で、僕なんかが読書術を書くのはおこがましいですが…。
それでも何かの参考になれば、と思って書きます。
本は読みたいとこだけ読んでOK
「本ははじめから終わりまで全部読むべき」
この勘違いは、めちゃくちゃ多い気がします。
死ぬほど有害な思い込みだと思います。
こういう人は、「本を読むこと」が目的になっています。
そうではなく、本を情報の塊として見るべきです。(小説は別です)
そこから何かしら得るものや響くものがあればよくて、
1冊読んでその中で1個でも残れば儲け物なんです。
だから頭から読むのをやめましょう。
読みたいところだけを読めばいいです。
再読する価値のある本を探す
「読みたいところだけ読めばいい」
これも正しいですが、そうしていろんな本をパラパラ読みまくるだけ、というのだけでは不十分です。
パラパラ読みまくっていると、
「これはめちゃくちゃ良質だ!!!」
という本に出会える瞬間があります。
こういう最高の質の本を見つけたら、そいつは最高の質で読みましょう。
読書は量より質です。
その一冊を自分の血肉にし、体の隅々まで染み込ませるのです。
具体的には「再読」をすればいいです。
つまりもう一度読む、ということです。
単純なことですが、これをやる人は驚くほど少ないです。
再読をめんどくさがる人は、結果的に同じような本をたくさん読んだあげく、何も残りません。
つまんなければさっさと売る
買ってはみたものの、積ん読してしまう…。
それもあるあるだと思います。
そしたら、さっさと売りましょう。
どうせ読まないです。
この世には面白い本が無限にあるので、そういう本に出会うことを大事にしましょう。
そして本棚には「自分にとって最高の本」だけを残していくのです。
そうすることで、本棚が磨かれていくんですね。
再読する価値のある本だけを残していくわけです。
そこに積ん読してしまうようなつまんない本を置くわけにいきません。
まあ、また挑戦したくなったらその時に買えばいいんですよ。
今はBOOK OFFが家まで本を取りに来てくれる最高のサービスをやってますから、それで処分しちゃいましょう。
立ち読みでいい
具体的にどうやっているか紹介します。
まず、本屋や図書館をウロウロします。
ここでは本屋とします。
歩きながら面白そうな本を探し、なんとなく目についた本を手に取ります。
まず目次を読んだり、パラパラ開いて目を通してみます。
この時点でつまんなそうなら残念。棚に戻します。
面白そうなところがあればラッキー。その部分を読んでいきます。
その後もどんどん面白そうなところだけ読んでみます。
なんとなく満足したら棚に戻します。
この時間は5分だったり、1時間だったりします。
そしたらたまに
「あれ、なんかこの本、めっちゃいいな」
みたいな自分にとって価値が高い本に出会えたりします。
そういう本だけ買うのです。
そのあとまた読んでみて、やっぱり積ん読になってしまったら、売ります。
こういう流れです。
ジャンルは絞らない
本棚ウロウロの時にポイントなのが、ジャンルを決めすぎないことです。
もちろん、読みたい本がはっきり決まっている時はいいのですが、普段はそんなに決めうちにしない方がいいです。
そうすることで興味関心の幅を広げることができます。
マジでどうでもいいと思っていた本棚から適当に読んでみると、思いもよらない発見があります。
全く知らない分、基本部分がすごい勢いで入ってくるんです。
テストでも、90点から95点にするのは難しいけど、10点から50点にするのは簡単じゃないですか。
また、0と1は全く違います。
その分野について1でも知っていれば、結構会話できます。
さらに、自分の中に知識ジャンルのカゴを一つ増やすことになるので、その後の人生でもそのカゴに自然と知識が入ってくることになります。
どんな本がおすすめ?
読みたい本を読めばいいのですが、知識を増やしたり頭を良くしたいなら、という目線から僕なりのおすすめを紹介します。
まず出版社に注目する、という視点を持ちましょう。
意外と出版社ごとにカラーがあるんです。
中でも個人的にはダントツで岩波が良質です。
もう、本がしっかり読めない人はガン無視してガチの知見を提供し続ける、出版界の良心です。
岩波文庫が古典っぽいもの。例えば倫理の授業で紹介しているような『方法序説(デカルト)』とかはこれです。
岩波新書が現代のことを書いているものです。
岩波文庫はハードルが高いので、岩波新書で面白そうなやつを選んでみるのがおすすめです。
正直、頭良くなりたければ岩波だけ読んでればいいんじゃないかな、と思うくらいおすすめです。
理系関連の話題ならブルーバックスもおすすめ。
ちなみに、本屋にあるベストセラー本はマス向けのしょうもない本がめちゃくちゃ混ざっているので、簡単に飛びついて買わないようにしてください。
あと図書館をめちゃくちゃ利用してください。
図書館で手に入らないような本を本屋で躍起になって買うのはお金もかかるし、しょうもない本が混ざりがちなのであまり身になりません。(図書館の本であれば良質だ!という訳ではありませんが)
本は読めないもの
最後に、僕が一番大事だと思っていることをお話します。
それは、「本は読めないものだ」ということです。
この前提がないと、色々おかしくなります。
「文章を読む」ことをやり始めたのは、実は人類史からしたらめちゃくちゃ最近です。
そもそも、中国から伝わってくるまで、日本にも文字すらありませんでした。
つまり「文章を読む」ということは人類にデフォルトで備わっているスキルではなく、一生懸命身につけたものなのです。
そこから新しい概念や知識を取り入れるなんてのは、ものすごい発明だったんです。
だから、あなたが本をスルスル読めないのは当たり前です。
僕も全然スルスル読めないです。
そして、スルスル読めるのだとしたら、それは「すでに知っていることを目で追った文字から想起しているだけ」なんです。
それは文章を読んでいるわけではないんですね。
本を読むことは、新しい世界を知ることで、
対立する価値観と戦うことで、
知らない体験を追っていくことです。
その過程は大変かもしれないけど、本を読むことでしか得られないことが、たくさんあります。
「読める本」しか読まない人や、本を読まない人は、
自分の観測範囲から知りうる世界から外に出ることができません。
しかし「読めない本」を読もうとする人は、少しかもしれませんが自分の世界の外に出ることができます。
それを積み重ねて、広大な未知の世界に歩みを進めていくことができます。
それは、本当に、本当におもしろいことなんです。
この一歩が踏み出せるかの差は、人生の楽しみ方の選択肢を大きく変えます。
だから、試しに背伸びして「読めない本」に挑戦してみてはいかがでしょう。
「読めない本」が読めた時、確実に読む前とは違う自分になっているはずです。
まとめ
色々言いましたが、本に読み方なんてものはありません。
好きに読めばいいんです。
僕も日々、読み方について考えていますし、正解なんて一生わからないと思います。
現時点での僕的なコツはお伝えしたので、色々試してみてもっといい方法が見つかったら教えてくれると嬉しいです。
また、皆さん的に最高の本が見つかったら教えてください!
みなさんが本を楽しめるような人生を送れますように!